【レポート】きゅうりの量感画を描こう!(7月14日)
2013年7月15日
先日、2013年7月14日に東北芸術工科大学で開催した臨床美術講座「きゅうりの量感画を描こう!」の様子を、同大学の生涯学習プログラムのブログで紹介していただきました。
クリニカルアートやまがたでは、参加対象者を「どなたでも」としていて、1つの講座に大人から子どもまでが一緒に参加しています。
大人だから、子どもだから、という考えは必要ありません。それぞれ、その人が感じた感覚できゅうりを描いて「なかなかイケる!」と思える。そして世代を超えてお互いの表現も「すてきだな」と思うことができる。知らない人同士が講座を通じてわかり合えたり繋がったりすることも、臨床美術の特徴です。
レポートでは、そのなごやかな様子が取材されています。ぜひご覧下さい!
http://plusart.tuad.ac.jp/blogdetail/1777/
参加者のみなさんの感想を一部ご紹介します!
「“色を重ねる”、“色を押し込む”というのが、できそうで、なかなかできないなぁと思った。今度は、おっかなびっくりすることなく、これを使ったらどうなるんだろう?と楽しい気持ちを持ちながら、描いてみたいと思った。また参加したい」(30代/女性)
「目で見ている以外にも、質感や味、匂いを意識して描いたのでとても頭を使った気がする」(20代/女性)
「思うように描けなかったところもあったが、初めての体験だった。楽しい楽しいひと時だった。色づかいが難しかった」(60代/女性)
「楽しかった!脳が若返った感じ!また、描きたい」(60代/女性)
「充分リフレッシュできた。何を表したいのか、こだわることの大切さを知った」(40代/男性)
「絵を描くことが楽しい!こんな表現もいいよね!という気持ちを伝えてほしいので、そんな機会をつくっていってほしい。ぜひ、たくさんの子どもたちに向けて活動してほしい」(30代/女性)
次回講座をお楽しみに!!
【募集中】臨床美術体験講座「きゅうりの量感画」
2013年7月1日
クリニカルアートやまがたでは7月14日(日)に、東北芸術工科大学にて臨床美術の体験講座「きゅうりの量感画を描こう!」を開催致します。きゅう りの瑞々しい生命力を、五感を使って感じたまま描きます。普段とは違う描き方で、絵を描いたことが無い方でもリラックスして楽しむことができます。幼児か ら高齢者まで、どなたでも参加できます。ぜひこの機会にお気軽にご体験下さい。
◎きゅうりの量感画を描こう! 概要
日時:2013年7月14日(日)9:30~11:30
会場:東北芸術工科大学 アトリエ棟
住所:山形市上桜田3-4-5
定員:30名
参加対象者:幼児から高齢者までどなたでも(ハサミの使用があります。詳しくはご相談下さい。)
参加費:500円(材料費代)
申込締切:2013年7月12日(金)
◎お申込み
参加される方の氏名、年齢、連絡先電話番号を、電話かメールのいずれかの方法で、クリニカルアートやまがたまでお知らせください。
TEL:023-627-2091 (担当:樋口)
◎チラシ(クリックすると大きくなります)
主催:クリニカルアートやまがた
協力:東北芸術工科大学美術館大学センター
後援:日本臨床美術協会
◎会場のご案内
※「臨床美術」及び「臨床美術士」は、日本における(株)造形芸術研究所の登録商標です。
【レポート】臨床美術講座の様子を紹介いただきました!
2013年6月26日
1周年目の総会を開催しました!
2013年5月28日
クリニカルアートやまがたでは、2013年5月19日に第2回総会を開催しました。この日は、偶然ですが私たちの結成1周年目の記念の日でもあります。振り返るとあっという間に駆け抜けた一年間。感慨深くこの日を迎えました。
総会のはじまりは、クリニカルアートやまがた東海林会長より挨拶。会のメンバーどうしが互いを補いあいながら活動をすすめていく「補完関係」についてのお話。こうして偶然に出会った仲間たちのそれぞれの存在の大切さを再確認しました。また「問題ばかりに目を向けると全体が見えなくなる」とも。時には全体を俯瞰してみる事の大切さに気が付かされます。さらには、臨床美術士として大切な「会話力・コミュニケーション力」について。五感を鍛えながら臨床美術を通して社会とつながる「地域の演出家になろう」と、会長らしい印象的な言葉でした。
会長の熱い挨拶の後には、この1年間の活動の成果報告と、今年度の方針と活動内容について確認。
今後活動を展開していくためには、臨床美術士が不足している問題が挙げられました。私たちがこれまで以上に、臨床美術の魅力を多くの方に伝えていく必要性を再確認しました。
さて、総会の後には、臨床美術士の他に、臨床美術に興味があるさまざまな方が加わっての懇親会を開催しました。司会は、会のムードメーカーの小山さんと、いつも優しいオーラでみなさんを包んでくださる千葉さんです。お二人の進行により和やかに懇親会がスタートしました。
私たちが毎月開催している定例会や勉強会などでも常に手作りお菓子などが机にならび五感(その中でも特に味覚!)が常に刺激されている私たちですが、今回の懇親会はいつにも増しての豪華版!手作りのお菓子・お料理がテーブルに並びます。東海林会長がいつも差し入れてくれるコーヒーもまた格別でした。
懇親会では、今年度新たに臨床美術士の資格を取得され、会員となった増川淳子さん、高橋康彦さん、桑山幸子さんがご挨拶。すでに昨年度より、定例会や主催講座に積極的に顔を出してくださっています。それぞれの普段のお仕事のノウハウを、この会にも活かしていただけそうで、心強い限りです。
そして東北文教大学准教授で、臨床美術士の河合規仁先生にも来賓としてお話いただきました。河合先生は、大学の授業で学生に美術を教えておられ、懇親会には河合先生の教え子の学生さんも来てくださいました。今年度は臨床美術を、小学校などの教育施設や、大学の卒業研究でも進めたいと話して下さいました。私たちも河合先生の臨床美術士としての実践から学びたい事が沢山あります。今後ともよろしくお願い致します!
また、メンバーからは、昨年度で印象深かった活動の思い出話を。
小関さんからは、「らふらんす大江」で臨床美術講座を実施した際のお話。障がいをお持ちの方を対象とするため、どんなプログラムにするか、障がいの程度でグループを分けるべきなのか、話し合いや勉強会を重ね本番を迎えました。結果は、参加者が周囲の良い影響も受けつつ制作をすることができました。
今年もらふらんす大江での講座がありますが、昨年の経験をふまえ講座に臨みたいと思います。
草刈さんからは、職場で臨床美術プログラムを実施されたお話。子どもたちを相手にお仕事をなさっている草刈さん。チャンスを見つけ、臨床美術のプログラムの実践を小さい子たちに向け積極的にしてらっしゃいます。懇親会では子どもたちの作品を紹介しながらお話いただきました。
さまざまな体験が今後の活動の肥やしになっていくのだと改めて思いました。
クリニカルアートやまがたでは今年度も、一般の方どなたでも気軽に参加いただける公開講座などを開催し、幅広い年齢の皆様に臨床美術の楽しさを伝えて行きたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い致します!
会の様子が「東北芸術工科大学生涯学習プログラム」ホームページのブログからもご覧いただけます。
関連ページ:http://plusart.tuad.ac.jp/blogdetail/976/
(安達奈緒子:クリニカルアートやまがたメンバー)
【レポート】臨床美術体験講座「いろいろな線と色で遊ぼう」(第2回目)
2013年3月1日
開催日時:2013年2月24日(日)9:30~11:30
会場:東北芸術工科大学アトリエ棟
参加者:34名
生憎の大雪にも関わらず、前回の講座参加者を上回る34名の皆様にご参加いただきました。小さいお子さんと一緒のお母さんや友達同士、おばあちゃんとお孫さんや福祉関係にお勤め方など、年齢も参加の仕方もさまざま。中には、前回の講座に参加してくださった方も。「臨床美術って私もできるの?」「若い人ばっかりが参加しているのでは?」「私絵を描いたことないんだけど・・。」など、ちょっぴりの不安と期待が入り混じりながら、当日を楽しみにしてくださっていたご様子でした。
◎まずはアイスブレイクでジェスチャーゲーム
スタッフの自己紹介を早々に終え、参加者のみなさん同士でも自己紹介。すると笑顔もでて緊張がほぐれてきます。次にコミュニケ―ションを深めるためのジェスチャーゲーム。言葉を使わず身振り手振りで自分の誕生日を周囲に伝え、全員が見事日付順で並ぶことができたら成功です。(で大成功!でした)
◎いよいよ制作に入ります
皆さんの緊張がほぐれ和やかな雰囲気になったところで、いよいよ制作です。今回の講師は、クリニカルアートやまがたメンバーの臨床美術士 高橋かおるさんです。(高橋さんは宮城や岩手などでも多数の臨床美術プログラムに携わっています。)
参加者のほとんどのみなさんがオイルパステルを使うのは初めて。まずはオイルパステルを使い試し描きをしました。高橋さんの話に耳を傾けながら、細い線、幅のある線、曲線、両手にパステルを持ってたくさんの点を描くなど、パステルの感触と描き心地を試していきます。
次にいよいよ本番です。今回のプログラムは「いろいろな線と色で遊ぼう」です。
色の線の重なりや混色の美しさ、直線や曲線のハーモニー。描いた線を指でこするたびに美しく変化する絵に引き込まれるように、参加者のみなさんも制作に集中。悩みながらも、自分だけの世界が広がっていくのを楽しんでいたようです。
描くほど、色を重ねていくほど、自分だけの色が出てくる発見や感動、面白さに、描く手が止まらなくなるのもこのプログラムの魅力です。
描いた絵がきれいに映える色枠を選んで画面をトリミングしたら、いよいよ完成です!
みなさんの力作の数々です!これまで絵に自信が無かった方も、うまく描けないかも、と不安だった方も、表現できたことの自信や満足に繋がる瞬間です。講師の高橋さんの「どんな工夫、ポイントで制作されましたか?」という一人ひとりへの問いかけに対しても、様々な感想が飛び出してきました。
◎参加者の感想をご紹介
今回の講座では、参加対象を「どなたでも」としたこともあり多くの方にご参加いただきました。小さなお子さんから大人までが同じ会場で制作したことで、互いに良い影響もあったようです。今回の参加者の皆さんから伺った感想も、こちらで少し紹介させていただきます。
「学生の頃に絵を描いていたせいか、使い慣れない色を使う難しさがあって手が止まりそうだったけれど、近くに座っていた子どもさんの影響を受けて、自由に描いていいんだ!と思いなおし、楽しんで描けました。」
「認知症という言葉があったので興味を持ち参加しました。皆さんの作品を眺めると、同じ段取りで描いているのに人それぞれ違い、作品に表れる世界観が違うことに驚きました。」
「小さい子どもも一緒に制作できて楽しかったです。スタッフの方が声をかけてくれるので、不自由なく制作できました。オイルパステルの描き心地がやわらかくて良かったです。」
次回の講座もお楽しみに!
安達奈緒子(クリニカルアートやまがたメンバー)
© 2012 クリニカルアートやまがた All Rights Reserved.