日々の活動Blog

【依頼講座】レポート・らふらんす大江に行ってきました!

2016610日(金)
総合福祉施設 らふらんす大江
プログラム「カレンダードリッピング」

 

講座当日、山形はまだ梅雨入り前だというのに、まるで真夏のような晴天です。
青空の下、今年度も依頼を頂いた らふらんす大江さんにお伺いしました。

今年度一回目の講座は、『カレンダードリッピング』というプログラムです。
『ドリッピング』ってなんでしょう?
利用者の方と一緒に、大きな用紙にドリッピングのデモンストレーションをしました。
 
色水を垂らして、上下、左右に紙を動かしていきます。皆さん興味深々。
次々周りに集まって覗き込んでいます。
思い通りには行かない水の流れ、偶然の力を借りた不思議な模様ができあがりました。
これがドリッピングのおもしろさです。

さあ今度は皆さん、席に戻って自分の作品を作っていきますよ。
 
じっくり、じっくり流れを楽しむ方。二色、三色、どんどん色を重ねていく方。
予想外でこぼれた色水が、素敵なアクセントになったり、出来上がった形が魚や、果物に見えたり、色々な想像をかきたてます。
 
自分の誕生月だったり、お正月、もちろん今月(
6月)だったり…
皆さん素敵なアイディアで、それぞれの想いのこもった、未来が刻まれた世界に一つだけのカレンダーが出来上がりました。

本日の力作がずらり!思いがけないドリッピングの形を生かした、楽しい作品がいっぱいです。

自分の作品は自分で飾りたい!何度も経験した鑑賞会は皆さんが楽しみにしている時間です。
一人ひとりの作品を紹介していきながら
皆さんの笑顔が見られるこの時間は、私達にとっても一番嬉しい時間です。

帰り際、玄関までお見送りいただき、私たちの気持ちもほっこり。ありがとうございました!
次回は8月、又お会いしましょう。

【依頼講座】宮城県七ヶ宿町に行ってきました!①

2016521(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会

【午前】会場湯原コミュニティーセンター」 プログラム「さつまいもの量感画」
午後】●会場「七ヶ宿高齢者センター」 プログラム「土偶」

平成28年度 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会主催の臨床美術講座、第1回目の今回は一日のうちに午前と午後の2回の開講です。

 

午前の部は主に 臨床美術を初めて経験される皆さんにお集まりいただきました。
数ある臨床美術のプログラムの中でも代表的な『さつまいもの量感画』に挑戦!です。

『わたし、絵なんて描くのとっても久しぶり』
『私にも、できるのかしら』
初めて参加される皆さんはそんな風におっしゃっていたのですが、とても明るく楽しい雰囲気で始まりました。

画材のオイルパステルを使う前に、モチーフのさつまいもをじっくりと観察。
を描くためなのですが、ただ見るだけではありません。
いつも いただいている さつまいもをじっくり触ったりなでたり、においをかいでみたり、そして 食べて。
普段とは ちょっと違った気持ちで さつまいもと接してみます。
ただ描くだけではない、臨床美術の準備です。

『皆さん、さつまいもはどういう料理でいただきますか?』との問いに、『ふかして食べたり、大学芋にしたり』と、皆さん。
『スウィートポテトは、茶巾絞りで』そして、『あんかけでもいただきます』とのこと。
さつまいものあんかけは 山形ではあまり聞かないのですが、ここ 七ヶ宿では一般的な料理だそうです。
こうして、モチーフを”感じる”ところから制作は楽しく始まりました。

 
最後には皆さんそれぞれの、今日 感じた サツマイモの量感画が完成!

午後の部の参加者の皆さんは、七ヶ宿町での臨床美術講座を以前にも受講されているリピーターの方々です。

皆さんからのリクエストで、今回のプログラムは「土偶」に決まりました。

一瞬 しん…と、静まりかえる会場。
願いを込めて制作が始まります。
太古の私たちの祖先も、こうして願いを込めて、粘土での造形をしていたのかもしれませんね。

ゆっくりとアートワークの時間が流れます。

なかなか思い通りにならない粘土細工ですが、少しずつ自分の形ができてきました。
講師とスタッフも一緒になって制作にかかわらせていただきました。

皆さんの願いのこもった土偶たち。
土偶に向ける皆さんのまなざしも、いつも以上に穏やかです。


土偶たちの こそこそ話が聞こえてくるような…そんな雰囲気が感じられますね。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

【依頼講座】宮城県七ヶ宿町に行ってきました!③

2016年3月11日(金)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉
協議会

会場 七ヶ宿町高齢者センター

プログラム「青首だいこんのちぎり絵」

 

本年度、最後の宮城県七ヶ宿町での講座です。日差しは暖かいものの雪がチラホラ。風に舞う花びらのような春の雪です。「寒いわね~」と言いながらも参加者の皆さんは笑顔で会場に入ってきましたよ。本日のプログラムは『青首大根のちぎり絵』です。申し込みの合言葉は「大根行くから!」皆さんの期待通りの立派な大根をご用意いただきました。

みずみずしい大根を持ってみたり、撫でてみたり・・・普段はすぐに包丁で切ってしまうところですが、今回は観察してみることから始めます。「葉っぱはザクッと切って捨ててしまうけどここが栄養あんのよ」大根は捨てるところがないくらい栄養価の高い野菜のようです。次にオイルパステルを使って大根の形を描いていきます。「実物よりも太くなっちゃった」「私のも大きいわよ」と笑い声が聞こえてきます。

いつの間にかぎゅっと実が詰まった大根になりました。いよいよ和紙で彩色です。色和紙をどこに使うか、白い和紙をどこに重ねるのか皆さん真剣です。気づけばビリビリと和紙をちぎる音だけが響き渡ります。

雲龍紙の特徴を活かしてヒゲ根を作ったり、和紙でこよりを作って表現したり、あえてのりをしっかりとつけずに柔らかく仕上げたりと皆さんとても個性的です。出来上がった作品が前に貼られると自然と拍手が聞こえてきました。

春らしい配色の優しい大根、サラダにしたら美味しい大根、現物の色をとことん追求した大根などなど・・・本物の大根に負けないくらい堂々とした立派な大根が勢ぞろい。どの大根もこだわりの詰まったどっしりとした仕上がりです。「どういう風に飾ろうかな?」作品を手にあれこれ考えている様子が印象的でした。今まで制作してきた中でも大きな作品ですからね。お部屋の中で存在感を放つこと間違いなしです。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

【依頼講座】@河北町 どんがホール行ってきました!

2016年3月7()
河北町 地域交流センター どんがホール

プログラム「かぼちゃを描く

 

脳いきいき『クリニカルアート教室』ということで、河北町健康福祉課健康づくり係様の『健康マイレージ事業』にお招きいただきました。

場所は河北町地域交流センターどんがホール。

『どんがホール』は総合子育て支援センターも併設されています。ラウンジはお年寄りや学生さん、多くの方が利用されていました。

当日は雨模様の天候にもかかわらず、クリニカルアート教室にも定員20名の募集に対して、26名のご参加をいただくこととなりました。
多くの皆さんに迎えていただけることを非常にうれしく思いながら講座をスタートしました。

さて、今回のプログラムは『かぼちゃを描く』。

臨床美術の最大の特色は、目に見えるものだけを写すのではなく、そのものに触れて感じて匂いをかいで…五感を使って総合的に作っていくというところにあります。
参加者の皆さんには目の前にあるかぼちゃのモチーフに触ったり匂いをかいだり、時間をかけて感じていただきました。
これまではただの食べ物としか思わなかったかぼちゃが、だんだんと親しみを感じられるようになってきます。

  

制作も進んでいくと参加者のみなさんの気分ものってきます!
かぼちゃの個性的なヘタを表現される方がいたりと、皆さん作品にワンポイント!アクセントをつけたりしながら制作を楽しまれていました。

ここまで一生懸命育てるように描いてきたご自身のかぼちゃ、制作の最後までおどろき!な展開を楽しみつつ、臨床美術ならではの醍醐味を感じていただけたようです。

出来上がった作品を壁に貼って鑑賞会!すべての作品が並んだ様子はいつ見ても壮観です。

鑑賞会では、参加者の皆さんすべてがご自分の作品に一言ずつコメントを述べられました
この日は26枚。ひとつひとつの絵も立派な作品ですが、こうして並んだすべての作品が一期一会、一つの大きな作品なのだと思います。

この日参加された皆さんは立派なアーティスト!

最初 集まられたときは正直、これから何をするのか知らないで参加される方もいます。
でも、最後にはみなさん笑顔!

「初めての参加だったけれど、とても楽しく描くことができました。また参加したい!」
「だんだん楽しくなり、良かった」
「目配り、気配り、たくさんの援助ありがとうございました。私の宝物、作品ができました」

前向きな、嬉しい感想をたくさんお聞きすることができました。
臨床美術のプログラムを体験することによって、皆さんの生活がちょっとずつ豊かになっていければいいなと思っています。

また、臨床美術を通して河北町の皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

最後にこの場をお借りし、河北町健康福祉課健康づくり係の皆様に御礼申し上げます。
ありがとうございました!

【レポート】やまがた市民活動まつりに参加してきました!

2016年2月21日(日)
第8回 やまがた市民活動まつり(主催:山形市市民活動支援センター連絡協議会)
山形市 霞城セントラル1階 アトリウム


昨年に引き続き、今年も参加してきました!「やまがた市民活動まつり」についてのレポートです。
山形市はじめ、周辺の市や町で活動しているNPO法人や市民団体が、日頃どんな活動をしているかを紹介するイベントです。
自身の活動紹介はもちろん、他団体の活動を知る、そして沢山の方とも出会える、貴重な機会です。

私たちクリニカルアートやまがたも、市民活動PRブースにて出展。
そして今回は、ぜひ画材にも触れていただく機会を!ということで、オイルパステルを使った無料のミニワークショップも行ってきました。

展示を見てくださった方にお声がけすると、臨床美術については初めて知った!という方がほとんど。
こちらも臨床美術のことについて少しでも知っていただこうと、今年度の活動の様子もご紹介しつつお話をしました。
なかには、りんごの量感画の作品を見て「これ、TVで見たことあるわ!」とおっしゃってくださった方も!話も盛り上がります。
絵は苦手なの…とおっしゃる方でも、上手下手は全く関係なくできるものだということをお話しつつ、ワークショップにお誘いしました。


今回のワークショップでは、 オイルパステルを何色も重ねていくことで生まれる重色の美しさ、重ねたパステルを定着する過程で出てくる画面のマチエール(絵肌)が、制作する人それぞれで違って面白い作品ができるプログラムを実施。
単純に色を重ねていくことで、大人の方なら童心にかえっていくような…不思議と夢中になってしまうプログラムです。

「すごく良い色になってきましたよね~」「最初に塗った赤がポイントになってて素敵です!」
制作を楽しみながら、作品の良さをお伝えしながら会話も楽しんで…臨床美術は制作を通してのコミュニケーションも重要なポイントです。
描くごとに変化していく画面の表情に面白さを感じながら、みなさん描く手が止まりません。 本当に「やめ時」を迷ってしまうプログラムです。
ご夫婦で体験してくださったお二人。最後に記念にパチリ!お二人とも、油絵のような重厚感のある、とっても素敵な色合いの作品となりました。
小さいお子さんから、ご年配の方まで、様々な方に体験していただきました。

まだまだ山形では知って下さっている方が少ない臨床美術。地道に活動を続けていくことが何より大切!ということを改めて感じた今回でしたが、展示やワークショップを通して、臨床美術ってどんなもの?ということが少しでも伝われば…興味を持ってくれる方が一人でも増えてくれたらいいな、と感じた一日でした。

これからもメンバー同士協力し合いながら、活動を続けていきます。

出展にあたりお世話になりました、市民活動支援センター連絡協議会様にこの場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました!

© 2012 クリニカルアートやまがた All Rights Reserved.