【依頼講座】宮城県七ヶ宿町へ行ってきました!⑤
2017年10月21日
2017年10月14日(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会
会場 七ヶ宿町高齢者センター(関)
プログラム「立体 かぼちゃ」
山形から宮城にむかう道の山々も黄色や赤に色づきはじめ、秋の深まりを感じられるようになりました。七ヶ宿第3期生の2回目の講座が開かれました。外の肌寒さも加え、緊張して入った高齢者センターは、1時間前にもかかわらず、七ヶ宿社協さんが暖房を入れ迎えてくださいました。部屋の暖かさに体も心もホッとするとともに、お心づかいに感謝です。
会場準備も整い、1時を過ぎると参加者の方々が集まって来ました。今回は、モチーフのかぼちゃをテーブルの中心にどーんと置きました。表情豊かなかぼちゃばかりで皆さんがそろうまで、テーブルではかぼちゃの話盛り上がりました。その為、メインの意図がうまく伝わったようです。今回は参加者の半数が、臨床美術初体験の方ということで、始めに臨床美術についての説明をしました。皆さん、うなずきながら静かに聞いて下さいました。
いよいよ制作スタート。準備運動を兼ねた画材作りから。新聞紙をひろげて、ゆっくりと大きな動作で破ったり、ぐっと握ってくしゃくしゃに丸めたり、くるくると棒状にしねじったり・・・体がほんわかと温まったような感じがしました。
次は、かぼちゃの形に注目し形を作っていきます。これがなかなか力のいる作業。手の力だけでは思うような形にならず、机にぐっと押しつけたり、立ちあがって力を入れたりと、思い描く形に近づけようと皆さん真剣な表情。「けっこう力がいりますね。」の声や一つの動作をするごとに「ふーっ」とため息をつく方も。がんばった甲斐あって、個性的なかぼちゃの形になりました。
黄色、橙、ピンク、黄緑、白、黒などかぼちゃから感じられる色の和紙を糊づけしていきます。「うーん、この黄色に合う色は何かな。」「こんな色ないよね。でも、かぼちゃが貼ってほしいっていっている。」一人一人が自分のかぼちゃと会話しながら作業を進めていきました。会場は水を打ったような静けさ。皆さん臨床美術を楽しんでくださっているのか不安になりました。
最後にかぼちゃにサインを入れて出来上がり。メインからの「サインも作品の一つです。」という声掛けに、和紙でサインを表現した方、ご自分のバックから筆ペンをとりだし、サラサラとサインを書いた方など、私たちも考いつかなかったサインの表現に、とても勉強になりました。
作品が完成し、張り詰めていた会場の雰囲気も和やかになりました。完成したかぼちゃが、メインお手製の鑑賞台にずらりと並びました。イーゼルを利用して、かぼちゃ一つ一つをゆっくりと全体をみながらの鑑賞会。お立ち台にのったかぼちゃは、どれも皆さんの思いや工夫が詰まった素敵な作品でした。
かぼちゃを持ち帰る皆さんの笑顔、「楽しかった」と言っていただけたことにスタッフ一同とても喜んでいます。また、お会いできること楽しみしています。ありがとうございました。
写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会